芸術家の誘拐が巻き起すストーリー スカッと感がたまらない Netflix映画『Lift/リフト』

ハラハラしつつも爽快感がたまらない!

ケヴィン・ハートがスタイリッシュな泥棒チームのボスを演じる、映画『Lift/リフト』がNetflixで配信中です。

【写真】銃口を突きつけられる主人公たち

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イタリアのベネチアにある会場で、美術品のオークションが行われています。芸術作品を専門的に狙う泥棒サイラスがこのオークションに参加しました。

国際刑事警察機構=インターポールの文化遺産チームは、サイラスを警戒し、このオークションを監視していました。

オークション会場に、覆面アーティストのN8(エヌエイト)がゲストとして招かれました。アメリカ人アーティストのN8はNFTアートと呼ばれるデジタルアート作品で知られ、匿名で活動しています。彼はこのオークションに一点モノの作品を出品するために会場へやってきました。

オークションに参加する富豪たちが彼の作品を落札しようと値段を吊り上げ、最終的にサイラスが2000万ドルで落札しました。

「落札!」

その瞬間、会場に火災発生を知らせる非常ベルが流れ、騒然となります。サイラスは、混乱に紛れてN8を会場の外に連れ出しました。このデジタルアートを盗むにはアクセスコードが必要で、コードを入手するためにはアーティスト自身を確保する必要があったのです。

サイラスは特殊な技能を持つメンバーを集め、プロの泥棒グループとして活動しています。ボスがサイラス、パイロットはカミラ、ハッカーのミソン、金庫破りのマグナス、エンジニアがルーク、変装の達人デントンといった精鋭たちです。

サイラスたちはN8をクルーザーに乗せ、豪華な食事で接待します。一方、インターポールはN8がオークション会場から姿を消したため、広く手配して探し始めます。ニュースメディアは「N8が行方不明」と報じ、大騒ぎになっています。

サイラスの狙いはN8が誘拐されたと世間に思い込ませ、落札した作品の価値をさらに上げることでした。サイラスたちはN8の作品を転売し、インターネット上の取引で8900万ドルの売買を成立させました。サイラスはN8に言います。

「俺らは4200万ドル、あんたは2700万ドル稼いだことになる。乾杯しよう!」

インターポールの刑事アビーは、かつてサイラスの恋人でした。アビーの上司はアビーに、これから取りかかる捜査へサイラスに協力させるよう指示します。

盗難美術品コレクターのヨルゲンセンがテロ組織に資金を提供し株の空売りで大儲けしている実態が分かり、ハッカー組織リヴァイアサンに依頼して大都市を攻撃する計画があるのをインターポールがつかみました。リヴァイアサンは報酬5億ドルを金塊で支払うよう求めていて、ヨルゲンセンは金塊をロンドンからスイスに運ぶことになっているのが捜査で明らかになります。

アビーは悩んだ末、サイラスに取引を持ちかけました。サイラスたちは金塊5億ドル分を積んで1万メートル上空を飛ぶ旅客機から金塊を盗む作戦を綿密に練り上げます.....。

今作『Lift/リフト』は、Netflixで1月12日 (金)から独占配信されています。主人公のサイラスを演じるのはコメディアンとして知られるケヴィン・ハートです。アビーがググ・ンバータ=ロー、ヨルゲンセンはジャン・レノです。監督は「ワイルド・スピード ICE BREAK」のF・ゲイリー・グレイ。

イタリアとイギリスで大規模なロケを行ない、スケールの大きなアクション作品に仕上がりました。クールなストーリーを楽しめます。とくに金塊を積んだ旅客機を奪うためのプランがユニークで、作戦通りに実現するかどうかスレスレの展開に息を呑む仕掛けになっています。ケヴィン・ハートら泥棒グループの佇まいがスタイリッシュで、観てスカッとする作品です。映画『Lift/リフト』は、Netflixでいま配信中です。(SJ)

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