広域連合への全面参加決定、奈良 県知事が方針転換

昨年12月、記者会見する奈良県の山下真知事=県庁

 関西広域連合は21日までに、一部の分野の参加にとどまっている奈良県の全面参加が正式決定したと発表した。総務相が同連合の規約変更を20日付で許可した。4月から施行される。全面参加方針を決めた山下真知事は「構成府県市と連携して広域の課題に取り組み、関西の持続的な発展に貢献したい」とのコメントを出した。

 近畿などの自治体でつくる同連合は産業振興や医療を含む7分野の広域事務を実施。荒井正吾前知事は「県独自の組織や他府県との個別連携で十分だ」などとして2分野のみで参加していた。昨年4月に当選した日本維新の会の山下知事が「大きなメリットになる」として方針転換した。

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