イチゴを「サラダ」「お吸い物」「ピザ」に…新作"いちご料理"がお披露目される 農園では暖冬の影響も

まもなくイチゴのシーズンですが、21日、料理店でお披露目されたのは、イチゴのステーキやイチゴのピザ、イチゴ尽くしの会席料理です。旬を迎えるイチゴですが、農園では暖冬による影響も出ているようです。

島根県安来市にある「おおもりファーム」。

こちらで育てられているのが、大きく真っ赤に実ったイチゴです。

3月2日には、イチゴ狩りがスタート予定で、オープンに向けての準備が進んでいます。

おおもりファーム 大森雄介 代表
「今年はだいぶマスクもとれて笑顔でイチゴ狩りができると思うので、楽しく、たくさんの方に来ていただけたらなと思います」

待望のイチゴ狩りシーズン。変わり種レシピも登場しています。

清水栞太 記者
「こちら豪華な料理がずらりと並んでいますが、これらすべてにイチゴが使われているんです」

こちらは市内の和食料理店、季節料理定九郎。

21日、安来市の観光課などを招いて披露目されたのは、新作のイチゴ料理です。

イチゴというとスイーツをイメージしやすいですが、こちらは、サラダやお吸い物、さらにはピザと普通のご飯メニューになっています。

食べた人の感想は…

食べた人は
「あんまりイチゴっぽくなくて、後味の最後にちょっとイチゴが残る感じ」

食べた人は
「サラダのドレッシングがすごくイチゴの風味がくるのでとても美味しいです、意外に合ってちょっとびっくりしてます」

じつはこの店、毎年イチゴの創作料理を作っていて、今年で11年目です。

年々ブラッシュアップしているということですが、中でもイチオシは…

季節料理定九郎 池田純 店主
「お鍋にしてる、もともと海鮮が入ってていい出汁が出てますので、それといちごの香り、アクアパッツァみたいな感じでいただいてもらうといいかなと思います。トマトソースとかあれだと思ったら酸味もありますし、香りが違うだけで」

ほかにも、イチゴのソースをあえたステーキに、ミキサーにかけたイチゴで炊いたお米などなど、ここでしか味わえない、様々なオリジナルメニューが楽しめます。

季節料理定九郎 池田幸枝 さん
「男の人なんかが女の人に連れられて『イチゴの料理なんてにょうば(女性)が食べるもんだわ』っていっちょーなんだがんね。食べてくださいって言って、ほそぼそ食べて、『イチゴでこげんことができーかや』ってびっくりしてね」

上々の出来に仕上がった安来産のイチゴが使われていますが、じつは生産現場では、ちょっと困ったことが起きていました。

おおもりファーム 大森雄介 代表
「この時期にたくさん採りたいと思って植えてるんですけど、それがそうならないと。これ本来クリスマスに採りたかった実なんですけど、今、色がついちゃってます」

クリスマスにあわせた収穫を目指し、去年の秋から苗を植え始めましたが、今年は暖冬。

暖かいと生育が早く進むイメージがありますが、秋から冬にかけての時期は気温が高いと実がなりにくく、今年は、収穫が遅れたといいます。

おおもりファーム 大森雄介 代表
「収穫できる時期が読めなくなるってとこですね。クリスマスだったりバレンタインだったり、たくさん採れるように植え付けをするんですけど、それがずれてしまうので、なかなか難しい」

春に向けて植えたイチゴは成長が間に合いませんでしたが、クリスマス用に植えていたイチゴがようやく実り始め、なんとかイチゴ狩りのシーズンを迎えられそうです。

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