岡山県重要文化財に「旧妹尾銀行林田支店」など5件が指定 大正期の建造物指定は初めて【岡山】

岡山県の重要文化財に、大正時代に建てられた銀行など新たに5件が指定されることになりました。大正期の建造物が文化財に指定されるのは初めてです。

1920年に建てられた津山市の「旧妹尾銀行林田支店」です。現在はアートギャラリーとしても活用されています。

銀行としては珍しい仏像を安置し礼拝する、仏殿の意匠を用いた建築です。

伝統的な木造の技法とレンガなどを使った新しい技術を組み合わせた質の高い建築と高い評価を受けました。

また、倉敷市浅原の安養寺からは奈良時代から平安時代につくられた県内最古とみられる「銅像誕生釈迦仏立像」。また銅の仏像に鍍金を施した金銅仏としては県内最大の「銅像如来立像」が選ばれています。

さらに、真庭市の木山神社にある木で作られた狐の像のほか、井原市の千手院が所蔵し玄奘三蔵がまとめた大乗仏教の経典200帖も指定されます。

県指定重要文化財は今回の決定で508件となり、今後3月上旬に正式に指定される予定です。

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