松村諒のソロ・プロジェクト“Cidres”、2ndシングル「水晶の船」配信開始

藤村頼正(ex.シャムキャッツ)をプロデューサーに迎えた、松村諒のソロ・プロジェクト、Cidres(シードルズ)が、1stアルバム『Yourland(ユアランド)』からの2ndシングル「水晶の船」を2月21日(水)にリリース。本作は、HIP LAND MUSICによるデジタルディストリビューション&プロモーションサービス「FRIENDSHIP.」がデジタル・リリースをサポートしています。

楽曲はフジロック深夜、CIDRESがTHE PALACE OF WONDER(CRYSTAL PALACE)に圧倒された記憶を、ときにダンサブルに、ときにラヴァーズ・ロックの音色で、縦横無尽に描かれました。ベースは元シャムキャッツの大塚智之が担当しています。

アルバムの書籍化も発表されました。『ユアランド』作品情報を圧縮・拡張し、短歌、歌詞、作品にまつわるエッセイに加え音源データと、容量の順に並べた作品群に加え、著者の故郷である長野県松本市とそのまちを流れる水にまつわる断想集である「水のカイエ」、Cidresの最新のモードである偶然性・自由意志・内的体験・連帯関連の思想が反映された文章等が収録されます。発売日等の詳細情報は追って解禁されます。

また、アルバム・ジャケットはceroやなつやすみバンドのアルバムを手がける惣田紗希がデザインしています。

[コメント]
彼のことを知ったのは、僕らと同じくナイアガラ・サウンド、フィル・スペクターサウンドを愛するアーティストとして、というところでした。音源を聴かせていただき、例えば、水晶の船、というとてもビジュアル的に美しい世界観を堪能しました。阿久悠が、情景描写をカメラアングルを切るように歌詞を描く、ということを語っていたが、そういった可視的な世界観を楽しみました。

そういったポエトリーな世界観とナイアガラ的な多重録音の融合が、アップデートされたサウンドとして響いていて、素敵です。
――JINTANA(PPP/JINTANA&EMERALDS)

2016年7月23日に初めてフジロックに行った。
G&G Miller Orchestraが目当てだったけれど、Travis、Homecomings、それからSPECIAL OTHERSのステージで奇跡が起きていた。
こんな奇跡が余裕で起こるのか、という苗場だった。そして迎えた深夜、THE PALACE OF WONDER(CRYSTAL PALACE)に圧倒された。
サーカスと紫の煙が跋扈する眠らない遊園地では、子供のときの鼓動と大人の世界の怪しさが同量に蠢いていた。
このネオンに照らされた宇宙船が、永遠の中を漂っていて欲しいと、本気で思えた。
――Cidres

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