原爆被害を調査の放射線影響研究所 移転施設は「融通性あるデザイン」 広島

広島市南区の原爆による人体への影響を調査する放射線影響研究所について21日、被爆者や広島大学など地元関係者が集まる会議が開かれ、移転へ向けた進捗状況が報告されました。

日米が共同で運営する放射線影響研究所は、広島市南区の比治山から広島大学霞キャンパスへの移転が決まっています。

現在は設計段階で、今後の研究戦略の変更にも対応できるよう、10階建て建物を融通性のあるデザインで設計しているということです。

また交流スペースや共同研究が可能な部屋を設けるなど、放影研と大学の連携強化を図る方針です。

放射線影響研究所 神谷研二 理事長「多分野の先生がコミュニケーションをしながら研究を進めていくことが非常に重要だと思っている」

放影研の移転は資材価格高騰などの影響で当初の計画から遅れていて、来年度中に着工し2025年度中の完成を目指しています。

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