国立のインド工科大学(IIT)ハイデラバード校(IITH)で20日、キャンパス完工式が開かれた。学生会館や中央図書館、国際会議場などキャンパス建設や研究機材は日本が円借款(230億3,500万円)で支援した。
国際協力機構(JICA)によると、完工式はIITHの国際会議場で開催し、ムルティ学長らが出席。JICAの井本佐智子理事、駐インド日本大使の鈴木浩氏もオンラインで参加した。
IITHを巡る日印協力は17年間に及ぶ。2007年8月、インドのシン首相(当時)と日本の安倍晋三首相(同)がIIT新設に関する協力検討で合意。インド政府が新設を計画する8校のうち、1校が日印協力の対象となった。
両国による作業部会を通じ、国際・国内的にアクセスが良いことなどを踏まえ、設立地をハイデラバードに決めた。IITHは08年8月、約120人の学生を集め、仮校舎で開校した。