香港の歯科クリニックが損失懸念

歯科専門の医療機関が高齢者向け医療バウチャーの粤港澳大湾区試行プログラムに初めて加わり、香港市民の「歯の治療のために中国本土に行く」という傾向がさらに強まることが期待される。2月20日付香港各紙によると、香港の歯科業界は「本土で歯の治療」は長年人気があり、試行プログラムの推進により、一部の地元歯科医院の業績が30%減少する可能性があると指摘した。地元の歯科医らはまた、プログラム外の本土の歯科医療機関がこの状況を利用する可能性を懸念しており、この傾向が誤ったプロパガンダを生み出し、香港の患者を誤解させる可能性があると指摘している。

「本土での歯の治療」は安価で、近年、香港市民の間で大人気となっている。香港と深センの歯科インプラントの価格を比較したところ、その価格差は数倍であることが判明した。 本土のソーシャルプラットフォーム「点評」や「美団」でのオンライン予約価格を例に挙げると、割引も含め、深センの歯科インプラント1本当たりの費用は約2500~7000元(約2700~7600香港ドルに相当)となる。香港の公立病院での歯科インプラントの費用は1本あたり少なくとも 1万2000ドルだが、私立の病院や診療所では 2万ドルから5万ドルかかる。

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