若い力で新湊盛り上げ 新湊高生が3月、独自企画で初イベント 食の名物販売や獅子舞など多彩に

新湊の魅力を伝える商品開発に励む生徒=新湊高

  ●観光振興、若者離れに歯止め

 新湊高の2年生が3月10日、射水市のクロスベイ新湊で、地区の魅力を発信するイベントを開催する。新湊の食材を使用した「かけ中(ちゅう)」の販売や生徒による獅子舞の演舞、キッチンカーによる飲食物の販売など多くの催しを企画している。イベントを通じ、若者離れが進む新湊地区に多くの人が集まってもらうことにより、地域の周遊につなげていく。

 イベントは総合的な探究の授業の一環として、2年生の西井邑華、原田美羽、髙林響、長澤美衣南さんの4人が新湊の過疎化を解決する活動をしたいと企画した。自分たちで新湊地区の事業所や個人を回って協賛金を募り、「春湊(はるみなと)フェス」と銘打って開催することになった。

 多くの若者に訪れてもらえるよう、たこ焼きやピザなど県内外のキッチンカーを会場に並べる。うどん出汁(だし)に中華麺を入れた新湊名物「かけ中」を生徒がアレンジした「うまみなと」を350円で販売する。塩分を控えめにしたことから高齢者から子どもまでが楽しめるようにした。

 SDGs(持続可能な開発目標)にもこだわったイベントとする予定で、生徒は昆布を使用した「スプーン」を作り、使用後には食べれるようにする。

 獅子舞は昨年9月の学園祭で披露した生徒が中心となって演舞する予定で、地域の伝統を多くの観光客らに発信する。日本のベニスと呼ばれる「内川」などの観光地も巡るように促す方針だ。生徒4人は「実際に足を運んでもらうことで多くの人に新湊は良いところだと思ってもらえるようなイベントにしたい」と意気込んだ。

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