輪島市内で21日、俳優の舘ひろしさん、歌手のMISIAさんがそれぞれ炊き出しに参加し、被災者と交流して元気づけた。
舘さんは輪島市文化会館で自ら焼きそばを調理し、訪れた被災者に「元気出してよ」と声を掛けながら、気さくに写真撮影や握手に応じた。
昨年11～12月に映画の撮影で輪島市と氷見市を訪れていた舘さん。所属する舘プロが「元気食堂」と題して企画した炊き出しで、ハヤシライスと焼きそば、おでんなどを各400食提供した。
22、23日にも輪島市、24日には氷見市で同様に炊き出しを行う。舘さんは「撮影でお世話になったので、その恩返しができたのかなと思う」と話した。
MISIAさんは輪島市東陽中体育館で避難住民らに熱々のビーフシチューを手渡し、「寒くないですか」「体を大切にしてくださいね」と呼び掛けた。
2011年から津幡町の石川県森林公園「MISIAの森プロジェクト」で環境教育に取り組んできたMISIAさんは、この日が歌手デビューした節目の日。握手や記念撮影、サインにも応じ、「まだまだ不自由な生活、寒い日が続く。皆さんに少しでも温まってほしい」と気遣った。
大ファンだという輪島市町野町の西野直美心（なみこ）さん（40）は「また頑張ろうと思えるパワーをもらった」と笑みをこぼした。
県内のシェフや菓子店主らでつくる「北陸チャリティーレストラン」が調理を担当し、加賀れんこんのサラダ、能登ブルーベリーを使ったドーナツを含め250食が用意された。
