FRB内のバランスシート縮小巡る議論、3月FOMCから活発化へ

Michael S. Derby

[ニューヨーク 21日 ロイター] - バランスシート縮小を巡る米連邦準備理事会(FRB)内の議論は3月に開かれる次回連邦公開市場委員会(FOMC)で活発化する見通しだ。

FRBが21日に公表した1月30日─31日のFOMC議事要旨によると、「多くの参加者」が3月19日─20日の会合で、債券保有残高の着実な縮小をどのように終了させるかについて「詳細な議論」を開始する意向を表明。

政策担当者は現在進行中の縮小は問題なく進展しているとみているが、金融セクターの過剰流動性の代わりと見なされているFRBの主要ツールから着実に現金が流出している中、当局者は3月のFOMCで量的引き締め(QT)を最終的にどのように減速させるかについて全面的な議論を行う用意があるという。

一部のFRB当局者は1月のFOMCで、金融システムに必要な流動性がどの程度なのか不透明な中で金融引き締めのペースを緩めることは適切な考えと指摘。議事要旨によると、FRBが利下げに着手した後でもQTを「しばらくの間」継続することが可能と考える政策担当者が「数人」いるという。

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