農業に関わりない人にも…工夫ちりばめた広報紙が最優秀賞 京都・京丹波町の農業委員会

広報紙の制作を手がけた京丹波町農業委員会広報部会のメンバー(町役場)

 京都府の京丹波町農業委員会が発行する広報紙「京たんば」が、府農業委員会広報コンクールで最優秀賞の金賞を受賞した。農業従事者だけでなく、地域住民にも興味を持ってもらえるよう工夫を凝らした紙面作りが評価された。

 広報紙は旧3町が合併した2005年に発行をスタート。編集を専門業者に外注する自治体もある中、同町では広報部会のメンバーが自分たちで手がける。「盛り込みたいテーマがまだたくさんある」と、23年からは年3回発行に増やした。

 紙面には、地域農業の経営基盤強化のため、国が策定を求めている「地域計画」の解説や、獣害対策の実例紹介など農家にとって身近な話題から、地域で活躍する農家や食品加工に携わる人の紹介欄など多彩な連載が並ぶ。

 農業と直接関係のない人にも親しみを感じてもらえるよう、皆既月食や紅葉など季節感あふれる写真を配置したり、執筆者の署名の横に小さな顔写真を載せたりと、工夫をちりばめる。

 2月で農業委員会は任期満了となり、広報部会のメンバーも入れ替わった。引き続き編集長を務める男性(53)は「次は全国で1番を目指して、魅力的な紙面を作っていきたい」と抱負を語った。

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