バイデン氏弟、不正ないと証言 下院の弾劾訴追調査で

Makini Brice Andy Sullivan

[ワシントン 21日 ロイター] - バイデン米大統領の弟ジェームズ氏は21日、下院監視・説明責任委員会における非公開証言で、自身の事業活動とバイデン氏は無関係だと言い切った。同委員会はバイデン氏が親族のビジネスに不正関与した疑いを巡り、弾劾訴追に向けた調査を進めている。

ジェームズ氏は、バイデン氏に便宜を要請したり、バイデン氏に頼って自己の利益を図ったりしたことは決してないと強調。「そうでないと考えるか発言するような人たちは誤解しているか、間違った情報を与えられたか、そうでなければ完全な嘘つきだ」と述べた。

野党共和党は、バイデン氏が副大統領だった際に自らの立場を不正に利用して親族の海外ビジネスに利益を与えたかどうか調査しているが、今のところ具体的な不正の証拠は見つかっていない。

この問題で来週には、バイデン氏の次男ハンター氏も証言する予定だ。

ただハンター氏がバイデン氏の影響力を使ってウクライナ企業から多額の報酬を得たとの疑惑を巡っては、連邦捜査局(FBI)の元情報源が虚偽証言をしたとの理由で起訴されている。

こうした状況も踏まえ、下院監視・責任説明委員会の民主党トップ、ジェイミー・ラスキン議員は、弾劾訴追調査を打ち切るべきだとの見解を示した。

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