タイ中銀、景気・インフレ大きく変化なら金利調整の用意=議事要旨

[バンコク 21日 ロイター] - タイ中央銀行は21日公表した今月7日の政策決定会合の議事要旨で、政策金利が持続的成長と整合的な水準との認識を示すと同時に、景気・インフレ動向が著しく変化した場合に金利を調整する用意があるとの姿勢を打ち出した。

中銀はこの会合で主要政策金利の翌日物レポレートを予想通り2.50%に据え置くことを決めた。2人のメンバーが0.25%ポイントの利下げを求めた。

大半のメンバーは、政策金利を現在の中立的水準で維持することが持続可能な成長を促進するのに役立つとの見解で一致。「同時に、いかなる金融緩和も成長率が伸び悩む根本原因である構造的な障害を解消することはできない」と指摘した。

それでも、大半のメンバーは「成長・インフレ見通しの進展と関連評価に政策を柔軟に対応させる必要性」を強調した。

セター首相兼財務相は20日、同国経済が重大な状況にあるとし、中銀に次回会合前に0.25%ポイントの利下げを行うよう再び求めた。

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