矢板市に「文化とスポーツ」の複合施設が完成し報道陣向けの内覧会 オープン4月予定

 矢板市に2024年4月にオープンする文化スポーツ複合施設の工事が完了し、2月20日に報道陣向けの内覧会が開かれました。

 矢板市文化スポーツ複合施設は、市の中心部にある「とちぎフットボールセンター」に隣接していて建設は、2022年6月から始まり2023年12月に完了しました。

 2019年の東日本台風で被災して使えなくなった文化会館と老朽化する体育館の両方の機能を併せ持ちます。施設は、鉄筋コンクリート造の2階建てで事業費は、およそ15億円です。

 1階には北側に多機能ホール、南側にアリーナが設けられ、広さはどちらもおよそ755平方メートルで矢板産のスギ材が壁に張り巡らされています。なかでも多機能ホールは、バレーボールやソフトテニスなどさまざまなスポーツの利用ができるほか、観客席を最大で786席設置することができます。

 また、収納できるステージもあり講演会やコンサートなど文化活動の機能も備えています。一方、スポーツに特化しているアリーナは、バスケットボールなどの競技で選手やボールを自動で追尾して撮影するAIカメラが設置される予定でカメラで撮影された試合の模様をスマ-トフォンなどで観戦できるようになります。

 アリーナの2階にはランニングコースが設けられ、視覚に障がいがある人が伴走者なしでも走ることができるガイド装置が設置されています。また、施設全体では、段差をなくしバリアフリーになっています。

 一方で、施設は地域の防災拠点として整備されていて、災害時に避難所として使うことも想定しているということです。

 矢板市文化スポーツ複合施設は、3月25日に落成記念の式典が行われ、4月1日からの利用開始を予定しています。

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