「竹島の日」 4年ぶり式典通常開催で大規模警備態勢 早期解決を訴える団体と警察もめる場面も

2月22日は島根県が条例で定めた「竹島の日」です。
島根県隠岐の島町に属する「竹島」は韓国による不法占拠がおよそ70年にわたって続いています。記念式典は新型コロナ以降4年ぶりの通常開催となり、松江市の会場周辺は大規模な警備態勢が敷かれています。

清水栞太 記者
「午前8時半の県庁前です。警察による厳戒態勢がしかれています」

22日午前8時半の松江市。横浜、鹿児島、熊本、大音量の街宣車が全国各地から続々と集まり周辺に緊張感が走ります。

19回目となる今年の竹島の日の式典は新型コロナによる行動制限が解消され4年ぶりに通常開催となり、一般参加を含む500人が参加して竹島の領土権早期確立を求める特別決議などを行います。

竹島問題の早期解決を訴える団体が全国から集まっていて、混乱を避けるため多数の警察官を動員。
式典の会場周辺には県外からの応援を含む大勢の警察官が立ち、街宣車が近付くたびに道路を封鎖するなど物々しい警備が続く中、団体のメンバーらによる怒号も響きました。

「いい加減にせぇよこの野郎!」
「おかしいだろお前たちがよぉ!言ってることが全然違うじゃねぇかこの野郎」

警察と市民団体メンバーがもめる場面も見られましたが、今のところ大きなトラブルは起きていません。

「竹島の日」記念式典をめぐっては、島根県はこれまでも、政府主催でやるべきだと主張していて、島根県の丸山達也知事は、20日の定例記者会見でも、県が主催していることがおかしい、国が開催するべきだと、政府に対して強く求めました。

島根県 丸山達也 知事
「政府が、総理大臣が出席されて政府主催でやるべきだと言ってるんです我々は。北方領土の式典と同じようにやるべきだと言っている。竹島の日の式典を島根県がやってること自体もうダメなんですよ」

今年の式典には政府代表の平沼正二郎政務官が出席する予定で、県が長年国に求めている閣僚の出席も12年連続で果たされていません。

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