野良猫ゼロ目指し世話、盛岡の笑RUN 2月22日は「猫の日」

岩手公園にすむネコに餌やりをして見守る野呂智子代表。「完全室内飼育をしてほしい」と訴える=21日、盛岡市内丸・岩手公園

 人と猫の共生社会実現を目指す盛岡市のボランティア団体・笑RUN(にこらん、野呂智子代表)は、同市内丸の岩手公園にすみ着く猫の見守りに奮闘している。市の活動登録団体として避妊去勢手術を施したり食事を与えたりしているが、空腹や病気と隣り合わせの環境が続く。2月22日は「猫の日」。野良猫ゼロを目標に譲渡先を探しながら、大切な存在と向き合う。

 寒風が吹く21日午前6時。腕章を着けた約10人のメンバーが、約40匹がすむ公園に集まった。各自が持参した餌をトレイに入れると、およそ30匹が石垣の上、ささやぶの中から次々と顔を出した。

 弱っている猫はいないか。10カ所ほどを巡り、餌を食べ終わるまで見守る。メンバーの女性は「野良猫は人間がつくり出してしまった。こちらの都合で産めないように手術したのだから、最期まで面倒を見たい」と心情を説く。

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