壊れかけのテープレコーダーズ、7枚目のアルバム『楽園から遠く離れて』リリース決定

“原ロック”を求め続ける4人組ロック・バンド、壊れかけのテープレコーダーズの7枚目のアルバム『楽園から遠く離れて』が4月3日(水)にリリースされることが決定。あわせて、発売告知トレイラーがYouTubeにて公開されています。

壊れかけのテープレコーダーズは、精力的なライヴを繰り広げながら、ウォール・オブ・サイケデリック・サウンドの1stアルバム『聴こえる』で2009年にアルバム・デビュー、翌2010年ライヴの躍動感をパッケージした2ndアルバム『箱舟』、2012年に甦るアートロックと評された3rdアルバム『ハレルヤ』、2013年にアルバム未収2曲による両A面シングル「踊り場から、ずっと / 羽があれば」、2014年に自らのロックンロールを力強く宣言しタルコフスキー的映像をも想起させる4thアルバム『broken world & pray the rock’n roll』を発表。またメンバーのソロ活動として、2015年には遊佐春菜がゾンビーズ子(住所不定無職)をプロデューサーに迎えたヴォーカル・ソロ作『Spring has Sprung』を、続けてリーダーの小森清貴も宅録ながらスケールの大きなソロ作『カトレア』をリリースしています。

2016年には5thアルバム『SILENT SUNRISE』を発表するも、翌2017年初頭、バンド結成10周年の節目の年に10年間活動を共にしたドラムス・44Oが脱退。その後半年間の充電期間を経て、新たに高橋豚汁を新ドラマーとして迎え入れ活動再開し、再び精力的かつボーダレスなライヴ出演や自主企画を展開。“当代屈指のライブバンド”とも評されるそのライヴ・パフォーマンスは、すべてを更地にするかのような原初的なロック音楽のカタルシスに満ちあふれています。

小森清貴(vo,g)、遊佐春菜(vo,og)、shino(b)、高橋豚汁(ds)の新体制にて、2018年小森自らが録音ミックスを手掛けた『FRAGILE E.P.』を、2020年にはコロナ禍の始まりの中で生み落とされた未来への祈りの如き6thアルバム『End of the Innocent Age』を発表。また2022年には遊佐春菜が自身がサポートキーボードとして参加するバンド“Have a Nice Day!”のカヴァーにて全曲構成した異色の2ndソロ『Another Story Of Dystopia Romance』を発表し話題を呼ぶなど、留まることなく躍進を続けているバンドです。

そして、今回、4年振りとなる7thアルバム『楽園から遠く離れて』のリリースが決定。全曲の作詞作曲を小森が、全曲の編曲をバンドが担当。2月15日に先行配信された、アルバム・タイトルとも呼応するような「lost paradise」をはじめ、コロナ禍、相次ぐ戦争、気候変動……未曽有の禍が現前する2020年代という時代の中で生まれた全8曲が収録されます。現実と向き合いながら生きていくことへの問いと意志を、信じるロック音楽へと込めて鳴らした本作。録音・ミックスは、ズボンズ、浅井直樹、SPEARMENなどを手掛けた三木肇(M&N録音サービス)、マスタリングは俺はこんなもんじゃないのギタリスト / コンポーザーでもある狩生健志。アートワークは森千咲、デザインは過去作も担当したダダオが手掛けた、バンドの最新型にして渾身の仕上がりです。

なお、本作は、3月22日(金)東京・下北沢 BASEMENTBARにてルー・ガルー、坂口諒之介、mooolsを迎えて開催される『楽園から遠く離れて』リリース・ライヴでも会場先行販売されます。さらに、リリース・ツアーとして4月12日(金)大阪・梅田HARD RAIN、6月1日(土)名古屋・鶴舞K.Dハポンでのライヴも予定されています。詳細は、壊れかけのテープレコーダーズ公式Xをご確認ください。

写真:船木和倖

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