日経平均バブル期超える、34年ぶり高値更新で初の3万9000円台乗せ

Nobuhiro Kubo

[東京 22日 ロイター] - 22日午後の東京株式市場で、日経平均が34年ぶりに史上最高値を更新し、初めて3万9000円台に乗せた。市場が注目していた米半導体大手エヌビディアの好決算を受け、半導体銘柄が軒並み上昇して相場を押し上げた。

日経平均は後場の取引開始直後、バブル期の1989年12月29日に付けた取引時間中の最高値3万8957円44銭を上回った。前日終値から700円を超える上昇で、3万9029円まで上値を伸ばした。

東京・千代田区にある野村証券のディーリングルームでは、株価ボードに新高値の数字が点滅するとトレーダーらから拍手が起きた。

市場関係者の多くは、なお上昇余地が大きいと見ている。マネックス証券チーフ・ストラテジストの広木隆氏は「日本企業への評価が高まった証と言える」と話す。「(上昇率の)上位には機械、精密機器なども入り、日本を代表するグローバル製造業が買われていることがうかがえる。年末には4万3000円と予想している」と語る。

この日の日経平均は寄り付きから買われ、午前の取引時間中に89年12月29日に記録した終値最高値3万8915円87銭を上回った。人工知能(AI)需要期待で注目されるエヌビディアの決算が市場予想を上回ったことで、指数寄与度の高い半導体関連株が買われた。

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