「数日間は休養を取る」負傷棄権したアルカラスが右足首の検査結果を報告。復帰は3月の北米シリーズを予定<SMASH>

現地2月20日に実施された男子テニスツアー「リオ・オープン」(2月19日~25日/ブラジル・リオデジャネイロ/クレーコート/ATP500)のシングルス1回戦で、右足首の負傷により棄権を余儀なくされた世界ランク2位のカルロス・アルカラス(スペイン)。ケガの状態が心配されていたが、試合後に自身の公式X(@carlosalcaraz)を更新し、検査の結果を報告した。

前回準優勝のアルカラスは第1シードで参戦した今大会初戦で、地元勢のチアゴ・モンテーロ(ブラジル/117位)と対戦。悲劇が起きたのは試合開始直後のことだった。

幸先よく1ポイント目を奪ったアルカラスだったが、続く2ポイント目でリターンを打った直後に逆を突かれ、右足首を強くひねって転倒。主審の手を借りて立ち上がると一旦ベンチへ戻り、数分間にわたるトレーナーの応急処置を経てプレーを続行した。

再開後のアルカラスは力を抜いて打ったことが逆に奏功したのか、クオリティの高いショットを連発してブレークスタートに成功する。しかし直後の第2ゲームではやはり満足なプレーができず、すぐさまブレークバックを献上。結局ゲーム終了と同時に主審へ途中棄権を申し入れたアルカラスは、観客に向かって謝罪のポーズを見せながらコートを後にした。

応急処置中にシューズを脱いだ際に右足首がひどく腫れ上がっていたこともあり、ケガの状態には心配の声が相次いでいたアルカラス。試合後の会見では棄権を決断するまでの経緯を次のように説明していた。
「こうしたケガは、特にクレーでは起こりやすいと思う。今回はコートの問題ではなく、(単純に)方向転換の際にケガをしてしまった。プレーを続けられるかどうかを確認するために試合に戻った。トレーナーと話し合い、試合を続けながら足首の状態が改善するかどうか引き続き観察してみようということになった。でも結局痛みは引かなかったから、大事をとって棄権することにした」

ただどうやら今回のケガはそれほど深刻ではなさそうだ。22日に更新したXでは、試合終了直後に行なったという検査の結果をこう報告した。

「昨日のケガの後、足首のMRI検査を受けました。その結果、同箇所の側面にグレード2の捻挫を負ったことがわかり、数日間は休養を取ることになります」

今後アルカラスは同郷の偉大な先輩ラファエル・ナダル(元1位/現652位)と共に3月3日に開催される米ラスベガスのエキジビションマッチに参加予定。同月6日に開幕するマスターズ1000大会「BNPパリバ・オープン」(アメリカ・インディアンウェルズ/ハードコート)にもすでにエントリー済みだ。

同投稿の最後には「ラスベガスとインディアンウェルズでお会いしましょう!」と綴り、1日も早い回復を誓った。

文●中村光佑

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