栃木の行方不明者を10分で発見 警察犬「ジャスミン」鼻高々 署が感謝状

吉田署長(左)から感謝状を贈られたジャスミンと池上さん(中央)。右は飼い主の金井さん

 行方不明者の発見に大きく貢献したとして、栃木県警栃木署は21日、栃木県下野市中大領、警察犬訓練士池上裕二(いけがみゆうじ)さん(47)と警察犬の「ジャスミン オブ ゴールドロック号」(ジャーマン・シェパード・ドッグ、雌、2歳)に感謝状を贈った。

 1月27日早朝、栃木市岩舟町在住の90代女性がいなくなったと、家族から110番があった。同署員らが探したが見つからず、県警から要請を受けた池上さんとジャスミンが出動。枕カバーのにおいを頼りに捜索し、自宅から300メートルほど進んだ所で畑の中にしゃがんでいる女性を無事に見つけた。捜索から10分ほどのスピード発見だった。

 吉田学(よしだまなぶ)署長から感謝状を受けた池上さんは「特に優れた嗅覚を持つジャスミンが導いてくれた」とほっとした様子。3代続けて警察犬のジャスミンは3回目の出動で初手柄となった。

 ジャスミンを所有する宇都宮市東塙田2丁目、公認会計士金井弘行(かないひろゆき)さん(69)は「普段はおてんばで好奇心旺盛。これからも訓練を積んで社会の役に立ってほしい」と話した。

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