「好きなスポーツは何ですか」「野球です」 京都・南丹の小学生が南アフリカの小学生と英語で交流

南アフリカの児童たちにオンラインで歌声を届ける八木西小の児童ら(南丹市八木町)

 京都府南丹市八木町の八木西小で、南アフリカの北東、リンポポ州にある小学校とオンラインで結んだ授業があった。両小の児童たちが画面越しに好きなスポーツなどを紹介し合うなど、英語で交流を深めた。

 同国に赴任しているJICA(国際協力機構)の海外協力隊員と八木西小の教諭が知り合いだった縁で実現。5、6年生の英語の授業の一環で、南アフリカの首都プレトリアから車で北へ6時間にあるシロアム小の6、7年生とつないだ。

 八木西小の児童は、オンライン前の学習でシロアム小の児童数が千人を超え、午前7時に登校するために同4時に起きる生徒がいることを知り、環境の違いに驚いていた。

 シロアム小との授業が始まると、男子児童が「好きなスポーツは何ですか」と覚えた英語で投げかけると、画面越しに南アフリカの教室から「野球」「バスケットボール」と元気な返事があり、日本の歌を全員で合唱すると「ナイス」や「ワンダフル」の声が上がった。

 6年の男子児童(12)は「向こうに野球が好きな人がいることを知ってうれしかった。南アフリカに行けたら、ライオンが見たい」と話していた。

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