情報BOX:日経平均バブル期超え、顔ぶれ変わった時価総額ランキング

Noriyuki Hirata

[東京 22日 ロイター] - 日経平均株価が22日、バブル期の1989年12月に付けた最高値を更新し、初めて3万9000円台に乗せた。時価総額上位の顔ぶれは大きく様変わりしており、30年以上続いた円高とデフレの中、日本経済の構造が変化したことが読み取れる。

34年前のバブル経済は銀行が土地を担保に資金を貸して膨らませた側面があり、当時の時価総額上位10銘柄は日本興業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)を筆頭に都銀を中心とした金融機関が大半を占めた。今は海外市場で稼ぐトヨタ自動車や、新たなビジネスモデルを作り出したファーストリテイリングなど事業会社が中心となっている。

◎バブル経済時と現在の時価総額上位10社

1989年12月 2024年2月

社名 時価総額 社名 時価総額

日本興業銀行 15兆0023億円 トヨタ自動車 57兆4451億円

住友銀行 10兆5499億円 三菱UFJ FG 18兆3832億円

富士銀行 9兆9884億円 東京エレクトロン 17兆2523億円

第一勧業銀行 9兆2140億円 キーエンス 16兆9151億円

三菱銀行 9兆1642億円 ソニーグループ 16兆7870億円

東京電力 8兆1277億円 NTT 16兆3534億円

三和銀行 8兆0925億円 ファーストリテイリング 13兆7694億円

NTT 7兆9380億円 三菱商事 13兆5818億円

トヨタ自動車 7兆7086億円 ソフトバンクグループ 12兆9360億円

野村証券 6兆7356億円 信越化学工業 12兆6287億円

出所:東京証券取引所、LSEGのデータに基づきロイター作成。上場株式数ベースで政府保有分を含まず。

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