ニトリ、総合職とパート6%以上賃上げ 労組との交渉前に提示

Maki Shiraki

[東京 22日 ロイター] - ニトリホールディングスは22日、総合職社員とパート・アルバイトの賃金を「6%以上」引き上げると発表した。経営側の方針を、労働組合との交渉妥結前に示した。事業拡大や競争力強化に向け処遇を改善し従業員の意欲を高めるほか、新卒の初任給も引き上げ人材獲得につなげたい考え。

ベースアップ(ベア)と定期昇給を合計した引き上げ額は、主要事業会社ニトリの総合職で月2万2000円以上。総合職のベア実施は21年連続。24年入社の初任給も引き上げ、前年度から1万5000円増となる大卒27万円、大学院卒は28万円にする。海外で活躍する従業員は年収が最大18%増加する見込み。

従業員の約8割を占めるパート・アルバイトは、平均時給を現行の1119円から1186円以上に増やす。パート・アルバイトの時給引き上げは11年連続となる。

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