女性だまされ電話中、近くの人が異変に気付く…防カメで特定された男「身に覚えがない」 狙われた女性ら次々発覚「何も話したくありません」 3回目の逮捕となり、ずっと黙秘したままの26歳

ATMから98万円引き出す 容疑の出し子再逮捕=越谷市

 埼玉県警岩槻署は19日、電子計算機使用詐欺と窃盗の疑いで、東京都中野区上高田3丁目、男(26)を再逮捕した。

 再逮捕容疑は氏名不詳者と共謀し、昨年12月5日午前10時40分ごろから数回、越谷市の女性=当時(64)=方に市役所職員などを名乗り、「払い過ぎた介護の保険金の払い戻しがある」などと電話。越谷市内の金融機関のATMから指定口座に計122万225円を振り込ませ、東京都江戸川区内の金融機関のATMから他人名義のキャッシュカードを使用し、計98万9千円を引き出して窃盗した疑い。男は調べに対し黙秘している。

 同署によると、女性がATMを操作した際に明細の名義人が個人名になっていたことから同6日に越谷署に相談していたという。男は1月10、30日に電子計算機使用詐欺と窃盗の疑いで逮捕されていた。余罪が数件あるとみて調べている。

■岩槻区の女性も被害(以下、2回目逮捕時の記事)

 岩槻署は1月30日、電子計算機使用詐欺と窃盗の疑いで、東京都中野区上高田3丁目、自営業の男(26)を再逮捕した。

 再逮捕容疑は氏名不詳者と共謀し、昨年12月5日午後3時50分ごろから数回、さいたま市岩槻区の女性=当時(74)=方に区役所職員を名乗り、「還付金の件で封筒が届いていませんか」などと電話。岩槻区内の金融機関のATMから指定口座に計85万8550円を振り込ませ、東京都江戸川区の金融機関のATMで他人名義のキャッシュカードを使い現金50万円を窃盗。

 さらに江戸川区内の金融機関のATMから他人名義のキャッシュカードを使用し、男らが管理する口座に計35万7千円を振り込んだ疑い。調べに対し「何も話したくありません」と黙秘している。

 同署によると、女性が不審に思い同署に相談した。防犯カメラなどの精査から男の関与を特定した。

 男は1月10日に電子計算機使用詐欺と窃盗の疑いで逮捕されていた。余罪が数件あるとみて調べている。

■蓮田の女性も被害 ATM利用客が詐欺に気付き、男特定される(以下、初報記事)

 県警捜査2課と岩槻署は1月10日、電子計算機使用詐欺と窃盗の疑いで、東京都中野区上高田3丁目、自称自営業の男(26)を逮捕した。

 逮捕容疑は氏名不詳者らと共謀し、昨年12月11日午後6時半ごろから数回、蓮田市の女性=当時(81)=方に市役所職員を名乗り、「医療費の還付金があります」などと電話。同日午後7時半ごろ、蓮田市内の金融機関のATMを操作させ、2回にわたり指定口座に計19万6620円を振り込ませ、同7時44分ごろ、千葉県市川市内の金融機関のATMで他人名義のキャッシュカードを使い、現金19万6千円を引き出し窃取した疑い。調べに「身に覚えがない」と容疑を否認しているという。

 捜査2課によると、女性が通話しながらATMを操作する様子を見ていた利用客が詐欺を疑い、金融機関に連絡して発覚。現金を引き出した金融機関の防犯カメラ映像などから、男の関与を特定した。余罪が少なくとも数件はあるとみて、追及していく方針。

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