ソフトバンクの開幕投手は有原 求められる“生え抜き組”の奮起

ソフトバンクの開幕投手が22日、有原航平に決定した。

有原は14年ドラフト1位で日本ハムに入団し、日本ハム時代の17年と20年に開幕投手を務め、19年には最多勝のタイトルを獲得。20年オフにポスティングシステムを利用して、レンジャーズに移籍し、メジャーで2年間プレーした。23年にソフトバンクに移籍し、昨季は規定投球回に届かなかったものの、チームトップの10勝(5敗)、防御率2.31の成績を残した。

3月29日に行われるオリックスとの開幕戦に、自身3度目の大役を任されることになった。

◆ 生え抜きの開幕投手が多かったホークス

今季は有原が開幕投手を務めるが、近年は“生え抜きの投手”が開幕投手を務めてきた。

昨季の開幕投手は育成出身の大関友久、22年が千賀滉大(現メッツ)、21年が石川柊太と3年連続で育成出身の投手が大役を務め、20年が東浜巨、19年と18年が千賀が開幕を担当してきた。

17年に開幕投手を務めた和田毅は12年から15年までメジャーでプレーしていた時期はあったが、日本ではホークス一筋。その前を遡っても、摂津正、杉内俊哉、斉藤和巳、田之上慶三郎と、長年生え抜きが開幕投手を任されてきた。

国内他球団でプレーし開幕投手を務めたとなると、99年から3年連続で開幕投手を任された西村龍次までいない。西村の前も移籍組の工藤公康(95、96、98年)、武田一浩(97年)だった。

“外様”の開幕投手が悪いというわけではなく、自前で球界を代表する投手を育ててきたホークスということを考えると、“生え抜き組”に物足りなさを感じる。そう考えるファンも多いのではないだろうか。

東浜、石川といった投手は30代で、かつての斉藤和巳、和田、杉内、新垣の“先発4本柱”のように20代で先発投手陣が構成されるような若手の台頭が待たれる。

今季若手投手陣には活躍してもらい、来年の今頃には開幕投手候補に生え抜き若手組の名前が挙がることを期待したい。

▼ 2001年以降のホークス開幕投手
2001年 西村龍次
2002年 田之上慶三郎
2003年 斉藤和巳
2004年 斉藤和巳
2005年 和田 毅
2006年 斉藤和巳
2007年 斉藤和巳
2008年 杉内俊哉
2009年 和田 毅
2010年 杉内俊哉
2011年 和田 毅
2012年 摂津 正
2013年 摂津 正
2014年 攝津 正
2015年 攝津 正
2016年 攝津 正
2017年 和田 毅
2018年 千賀滉大
2019年 千賀滉大
2020年 東浜 巨
2021年 石川柊太
2022年 千賀滉大
2023年 大関友久
2024年 有原航平

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