丸広川越店、「優秀作品チョコ」販売で客大勢 地元名産品を使用 高校生が生み出した一品、審査通過した厳選オリジナルの味好評

店頭でチョコレートを販売する清和学園調理科の2年生生徒ら=川越市新富町の丸広百貨店川越店5階

 埼玉県越生町の通信制高校「清和学園高校」(越生町、一川高一理事長)調理科の2年生が、川越市新富町の丸広百貨店川越店5階催事場で、生徒らが開発・製造したオリジナルレシピのチョコレートを店頭販売した。

 今回の取り組みは専門高校と産業界が地域産業の持続可能な人材育成システムを構築する文部科学省の取り組み「マイスター・ハイスクール」の一環。町を盛り上げたいという生徒らの思いから「清和チョコレートプロジェクト」と銘打ち、昨年9月から取り組んだ。

 材料に越生町の名産品であるクリ、ウメ、ユズを採用。チョコレートのレシピをグループごとに考え、外部審査員を交えた審査会でのプレゼンを行い、選ばれた3グループの優秀作品が「オリジナルボンボンショコラ」として商品化され販売された。

 マイスター・ハイスク―ルCEOの村上達則さんは「越生町を盛り上げるために、学生が主体的に取り組んでくれた。このような経験を生かして社会で活躍してほしい」と話した。

 店頭で販売に携わった同校調理科2年の川島華美さん(17)は「私の班のユズを使ったチョコレートは残念ながら選ばれず悔しかった。ユズの味の調節の難しさを感じた」と振り返り、「商品化されたチョコはどれもおいしい。多くの方が私たちのチョコを買ってくださり、すごくうれしい」と笑顔を見せた

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