高校入試でトラブル相次ぐ 「英語」のリスニング中、試験会場の隣で工事開始…うまく聞けない状況に なぜか早送り再生される会場も 「社会」では地図上に、愛知と三重の県境なし

県公立高入試、英語リスニングなどトラブル6件

 埼玉県教育局は21日、同日行われた2024年度の県公立高校入試で、英語のリスニングCDが不具合で早送り再生されるなどのトラブルが6件発生したと明らかにした。一部は採点にも影響することから、同局高校教育指導課は「入試事故が起きたことは残念なことで、申し訳なく思う。指導を徹底していく」としている。

 同課によると、リスニングCDの不具合があったのは杉戸で、試験終了時刻を1分延長した。また、川口工業(全日制・定時制)ではリスニング中に一部の試験会場に隣接する道路で工事が始まり、音声が1分程度聞き取りにくい状況になった。

 いずれの高校もリスニングテストを含め試験を実施したが、リスニングテスト(配点28点分)は採点対象にせず、ほかの記述問題の配点を増やす形で、28点分を振り分ける措置を取った。

 このほか、川口高校で全日程が5分遅れとなった。社会科目で使われた地図において、愛知県と三重県の県境が示されていなかったが、採点には影響しない。

© 株式会社埼玉新聞社