清原惟監督作品『すべての夜を思いだす』のオリジナル・サウンドトラックが発売決定

ベルリン国際映画祭や北京国際映画祭で高い評価を得て、2023年には北米での公開も果たした清原惟監督の第26回PFFスカラシップ作品『すべての夜を思いだす』が、3月2日(土)より東京・ユーロスペースほか全国で順次公開となります。その公開にあわせて、映画のオリジナル・サウンドトラック盤『清原惟監督作品「すべての夜を思いだす」オリジナル・サウンドトラック』が「HEADZ」よりリリースされることが急遽決定。CDとDigitalにて3月8日(金)に発売、ユーロスペースでは3月2日に先行発売予定となっています。

本サウンドトラックは、バックグラウンドの異なる総勢12名の音楽家が在籍するグループへと変貌を遂げ、近年はコントなど舞台作品も手がけているジョンのサンと、「100 Keyboards」や「Falling Sweets / Afternoon Membranophone」といった作品で現在海外のフェスティバルから引っ張りだこの電子音楽家 / サウンド・アーティストのASUNAの両組が中心となって制作。また、劇中のダンス音楽として、ジョンのサンのメンバーでもあるmadoが所属するヒップホップ・グループのESV、清原惟監督の短編作品『三月の光』で音楽を担当したmado & supertotesが印象的な楽曲を提供しています。今回、アルバム発売決定にあわせて、収録曲より、ジョンのサン「ア・ラ・モード」とジョンのサン & ASUNA「橋で待つ」の2作のミュージック・ビデオが公開されています。

2022年から愛知、東京、エストニア・金沢など各地で録音された本作は、サウンドトラックとして制作されながら、映画自体が完成後もメンバーそれぞれが独自に物語に想像を馳せて制作が続けられ、最終的には映画にも収めきれなかった楽曲も含む40曲にも及ぶ、ヴァラエティに富んだ内容。ジョンのサンのメンバーはさまざまな形で参加し、個別にも作曲を担当しており、旧知の間柄であるASUNAもジョンのサンのメンバーとして演奏に加わることで、普段の両者にはない新たな化学反応が起き、絶妙なコラボレーションの楽曲が数多く生まれました。

レコーディングは、近年PANICSMILEのメンバーとしても活動するザ・シロップの松石ゲルが愛知での計2回の録音を担当。東京ではライヴスペースの七針を運営する林谷英昭がエンジニアを務めました。さらに、2022年当時にASUNAが長期滞在していたエストニアの電子音楽スタジオ「e¯lektron」にて追加の録音を行ない、帰国後に金沢でミックスとマスタリング作業を行ない完成に至りました。

アルバムの曲順は映画本編の時系列に沿ったものとなっており、映画鑑賞後にも追体験ができるような構成であると同時に、アルバム単体としても統一感を持った一つの物語を体験できるような作品にもなっている、ジョンのサンやASUNAの新作としても十分に楽しめる音楽集に仕上がっています。

なお、3月17日(日)東京・パルテノン多摩オープンスタジオにて、サントラ参加アーティストによる映画公開記念コンサートも開催されることが決定。ジョンのサン & ASUNA、ESVが出演します。詳細はHEADZのホームページなどにて後日発表されます。。

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