アストラムライン延伸は6年遅れ 広島

広島市はアストラムラインの延伸計画について、2030年の開業時期を6年遅らせ2036年ごろになる見通しを明らかにしました。

広島市の担当者「平成30年7月豪雨災害による交通実態調査の遅れや新型コロナウイルス感染症拡大の影響により『需要予測に時間を要した』ことで全体として遅れがでている」

アストラムライン「西風新都線計画」は、現在の終着駅・安佐南区の「広域公園前駅」から西区の「西広島駅」までの7.1キロを単線で延伸するものです。

新たに6駅を整備し、佐伯区の「五月が丘団地」や中四国最大規模のアウトレットなどを経由するルートです。

広島市は延伸区間の利用客は当初の1日1万5000人から大幅に減少する9100人となる見込みを明らかにしました。

新たな予測では、運行速度が時速30キロから27キロに見直されたことを受け、延伸区間の所要時間が2分伸び、利用客の減少につながるとしています。

広島市の担当者「運行速度の低下によって延伸区間の需要が減った。(延伸区間への)転換量が減った。アストラムを選ばない方もいると考えている」

建設費は資材価格の高騰などにより約190億円増加し、760億円まで膨らむ見通しです。

西広島駅の近くに住む人「完成したら使うことが増えるかな」「(遅れは)残念というか、早くしてほしい気持ち」

五月が丘に住む人「延伸してほしいと思う反面、西広島駅まで伸ばすとなると大がかりなので少し現実味に欠けるかな」

広島市は2027年度にも事業を本格化させ早期開業へ注力するとしています。

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