イスラエル、パリ休戦協議に交渉官派遣へ ラファに最大級の攻撃

Ibraheem Abu Mustafa Nidal al-Mughrabi Nidal al-Mughrabi

[ラファ/ガザ地区/カイロ/エルサレム 22日 ロイター] - イスラエルがパリで23日に行われる休戦協議に交渉官を派遣することが、22日分かった。

イスラエルのチャンネル12テレビによると、イスラエル政府は対外情報機関「モサド」のトップが率いる交渉団をパリに派遣し、イスラム組織ハマスが拘束している100人を超える人質の解放に向け交渉を行う。

ハマスの最高指導者ハニヤ氏は週初からエジプトに滞在しており、協議が継続していることが強く示唆されている。

こうした中でもイスラエル軍はパレスチナ自治区ガザに対する攻撃を続け、22日朝にかけてガザ地区最南部のラファに「最大級」の攻撃を実施。モスクや住宅が倒壊し、死傷者が出た。

ガザ保健当局によると、爆撃で過去24時間で97人の死亡が確認され、130人が負傷した。犠牲者の大半はがれきの下に閉じ込められているか、救援が届かない場所にあるとしている。

ラファの住民は、今回の爆撃は10日前に始まったイスラエル軍の爆撃で最も激しいものだったと述べた。

このほかガザ当局によると、ガザ地区の中心部に対する爆撃で23人が死亡した。

この日はまた、ガザ地区南部ハンユニスのナセル病院にイスラエル軍が再度突入。世界保健機関(WHO)はこれに先立ち、病院に取り残されている約140人の患者の一部の避難を目指すとしていた。 パレスチナ当局によると、停電が発生しているため、同病院で死亡した患者の遺体が腐敗し始めている。

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