世界の料理とマッチング 一流が選ぶ広島の酒

来日したフレンチのシェフらが料理をつくり、それに合う広島の日本酒が選ばれました。広島の酒をヨーロッパに売り込もうという試みです。

広島市にあるイタリア料理店の厨房を借りて料理するのは、フランスやイタリアからきた5人のオーナーシェフたち。全員、ミシュラン一つ星の腕前です。

■フランスのシェフ

「広島の鯛を使った料理を作ります。ホタテのムースをキャベツで巻いてオーブンで焼きます」

■イタリアのシェフ

「イタリアから持ってきたひよこ豆と広島の甘酒・酒かすを生地に練りこみタコスを作ります」

2泊3日で広島にやって来たシェフたちは、三次や竹原にある酒蔵や東広島の賀茂泉酒造など、県内で日本酒をつくる5社をめぐりました。

そこで日本酒に合う料理のアイデアを膨らませ、作ったのがこちら…。

スモークしたカキに薄くスライスした大根とテングサをのせ、西洋わさびのソースを合わせました。

完成した料理に、どの日本酒が合うのか…。

選ぶのはフランスの国家最優秀職人章を持つソムリエ、フィリップさん。日本でいう人間国宝です。広島で作られた15種類の日本酒から最適なものを提案します。

■フィリップさん

「スモーク料理の燻製の香りを思い起こすような日本酒を選びました。賀茂泉の純米吟醸です」

会場には湯崎知事も訪れ、料理を味わいました。

■フィリップさん

「この料理には山岡酒造の日本酒が合います」

■湯崎広島県知事 試食

「お肉が思ったよりあっさりしているので、より日本酒と合う」

■湯崎広島県知事

「お酒と言えば広島という風にフランスあるいはヨーロッパで認知されるよう我々も努力したい」

広島の日本酒を世界に!来日したシェフたちは自分の店で取り扱うことを

決めたということです。

(2024年2月22日放送)

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