「景気が良い実感はない」バブル絶頂期超え…株価“史上最高値” 気になる実体経済との乖離 

日経平均株価の終値がバブル絶頂期を超え史上最高値となりました。ただ、気になるのは株価と実体経済の乖離。長野県民からは「景気が良い実感はない」との声があがっています。

22日の東京株式市場。日経平均株価は大きく値上がりし、終値は3万9000円を超え34年ぶりに史上最高値を更新しました。

アメリカの半導体企業の高い成長への期待。日本企業の好調な業績、円安などが株価を押し上げている要因です。

市場関係者も喜びに沸き、今後の日本経済に期待しています。

これまでのピークは1989年12月のバブル絶頂期。日本全体が好景気に沸いていた時期でした。

しかし、今回は「景気が良いという実感はない」などの声が県民から聞かれています。

長野市・60代:
「私たちは全然、実感がないですよね。日本の普通に生活する人たちのところへお金がいきわたる状態にはなっていない」

長野市・30代:
「むしら物価上がって大変じゃないですかね。日本全体景気が良くなるような形で、皆が賃上げしてお金を使って、皆が良くなっていく形になれば」

専門家はー

野村証券長野支店の担当者:
「県内の電子部品の企業は物価が上昇しているのが現状。物価の上昇率が3%近くあるので、なかなか全部がそれ以上の賃上げをできる企業があるかというのは難しい」

専門家は今後、4万円ほどまで上がる可能性があると話しています。株価上昇の実感がより多くの人に広がるかが注目されます。

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