鹿児島線で自動運転の実証開始 JR九州、26年春本格運用へ

JR鹿児島線の自動列車運転支援装置の訓練で、車両の停止位置を確認する関係者=21日、福岡市の箱崎駅

 JR九州は22日、3月16日のダイヤ改正に合わせ、鹿児島線の列車の一部で運転士が乗車して自動運転の実証を始めると発表。折尾(北九州市)―二日市(福岡県筑紫野市)間で1日5本運行する。同社の基幹在来線で安全面の課題と業務効率化の効果を検証し、2026年3月末までの本格運用を目指す。

 21日に報道陣に公開した操縦訓練では、運転士が走行開始のボタンを押すと加速が始まり、駅に近づくと徐々に減速して止まった。停止目標との誤差は1m以内だった。運転士が自動運転中に速度を調整することもできる。

 JR九州は3月16日から、福岡県を走る香椎線でJRグループの在来線では初となる自動運転を実用化する。

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