北陸新幹線で乗客の救護訓練 震度7想定、延伸開業控え

新北陸トンネルで実施された救護訓練で、乗客のけが人を担架に乗せて運び出す消防隊員=22日午後、福井県南越前町

 JR西日本は22日、北陸新幹線金沢―敦賀の延伸区間にある新北陸トンネル(福井県)で、最大震度7の地震を想定した乗客の救護訓練を実施した。JR西の金沢支社と福井県警、地元消防などの約150人が参加。開業を3月16日に控え、連携態勢を確認した。

 トンネルは南越前町と敦賀市を結ぶ。訓練は福井県北部を震源とする地震で新幹線が脱線し、複数の乗客がけがをした状況を想定。JR西社員が演じる乗客約60人を乗車口に架けたはしごで降ろし、トンネルの外に誘導した。重傷を負って歩けない乗客は、消防隊員が担架に乗せて運び出した。

 終了後、金沢支社の金田啓一安全推進室長(54)は「迅速に救護できた」と話した。

© 一般社団法人共同通信社