(詳報)鹿児島県公立高入試 最終出願状況 倍率0.84倍、最高は鹿児島中央1.51倍 56校514人が出願変更

昨年の高校入試で、学力検査を受ける生徒たち=2023年3月2日、鹿児島市の鹿児島中央高校(画像は一部加工しています)

 鹿児島県教育委員会は22日、2024年度公立高校入学者選抜の最終出願状況を発表した。全日制と定時制の定員1万1033人に対し、9251人が出願。出願倍率は0.84倍で、前年を0.03ポイント上回ったが、14年連続で1倍を下回った。定員割れは59校117学科だった。

 県教委が14日発表した出願状況を受け、56校514人が出願先を変更した。連携型中高一貫教育校の与論と併設型中高一貫教育校の楠隼は出願がなく、学力検査は実施しない。

 最高倍率は鹿児島中央(普通)の1.51倍。甲南(普通)1.43倍、定時制の開陽(普通)1.40倍、武岡台(情報科学)と松陽(美術)が1.38倍と続いた。与論、楠隼と連携型中高一貫教育校の喜界を除く最低倍率は、加世田常潤(生活福祉)の0.13倍。次いで鹿屋農(農業)0.15倍、山川(園芸工学・農業経済)同(生活情報)と曽於(文理)がそれぞれ0.20倍だった。

 学科再編と共学化を行う鹿児島商業は、ビジネスクリエイト1.21倍、情報イノベーション1.22倍、アスリートスポーツ1.24倍。種子島中央が普通科を再編して設置するミライデザインは0.48倍だった。

 学力検査は3月5、6日に行う。追試はなく、新型コロナウイルス感染症などで体調を崩した生徒は別室で受検するか、欠席した場合は2次選抜がある。合格発表は13日。同日、2次選抜を実施する学校と募集枠を発表する。

2024年度公立高校入学学力検査最終出願状況

© 株式会社南日本新聞社