【香港】1月のCPI上昇率1.7%、伸び幅0.7P縮小[経済]

香港政府統計処は22日、総合消費者物価指数(総合CPI)が1月は前年同月比1.7%上昇したと発表した。上昇率は前月から0.7ポイント縮小し、2023年3月(1.7%上昇)以来の低さとなった。

総合CPIの上昇は37カ月連続。品目別に見ると、酒・たばこ(19.5%上昇)が最も伸びた。衣類・履物は3.5%、家賃(民間住宅と公営住宅を含む)は2.9%、各種サービスは2.2%それぞれ上昇した。

一方、電気・ガス・水道は7.6%下落した。耐久消費財も1.4%下がった。

政府による中低所得者向け生活支援補助金の影響を除いた指数の変動率(基本インフレ率)は0.8%の上昇で、上昇率は前月を0.6ポイント下回った。

人口の半数を占める中低所得世帯(月平均支出6,500~2万7,999HKドル=約12万4,900~53万7,900円)を対象に算出した甲類消費者物価指数(甲類CPI、A類CPI)は2.0%上昇。伸び率は前月から0.7ポイント縮小した。

政府報道官は、1月の上昇率が鈍化した要因について「今年と前年の春節(旧正月)時期のずれが一部影響した」と分析。今後は全体的に見ると短期的に緩やかなインフレが続くと予測。経済成長に伴い域内企業のビジネスコストは一定の上昇圧力にさらされるものの、外的なインフレ圧力は引き続き緩和するとみている。

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