【ベトナム】ホーチミン市電動バス、試験運行の評価指示[運輸]

ベトナム南部ホーチミン市人民委員会は、2022年3月から2年間続けてきた電動バスの試験運行について、3月末までに問題点を含めた総合評価をまとめるよう市運輸局などに指示した。同市は25年から市内の複数路線に電動バスを本格導入する方針で、同年1月に予定している業者選定のための入札準備を加速する。21日トイチェー電子版などが報じた。

試験運転はベトナム投資グループ(ビングループ)傘下のビンバス・エコロジー・トランスポート・サービシズ(ビンバス)が担当、D4路線(同市直属トゥードゥック市のビンホームズ・グランドパーク—1区のサイゴン・バスターミナル)で運行している。

23年の1~9月にかけての運行回数は2万8,842回、約81万9,900人が利用した。混雑緩和や排出ガスの削減に貢献した一方で、運行コストに対する市の補助金比率が44.1%と低く、23年1~8月だけで125億ドン(約51万米ドル、7,600万円)の赤字になっている。

ビンバスはこのままでは運行を継続できないとしており、市運輸局は昨年、電動バスに対する補助金比率を64.8%に引き上げることを提案している。

© 株式会社NNA