米総合PMI、2月は51.4に低下 投入価格指数3年超ぶり低水準=S&Pグローバル

[ワシントン 22日 ロイター] - 米S&Pグローバルが22日発表した2月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は51.4と、1月の52.0から低下した。製造業が17カ月ぶりの高水準になったものの、サービス業が低下した。一方、投入価格指数は3年超ぶりの低水準となり、物価上昇圧力が高まっているという懸念が和らぐ可能性がある。

総合の新規受注指数は51.3と1月の52.6から低下。投入価格指数は1月の56.9から55.0に低下し、2020年10月以来の低水準となった。

2月は販売価格に関する指数が上昇。雇用指数は横ばいだった。

S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「財・サービスの販売価格に関する指数は2月に小幅上昇したものの、米連邦準備理事会(FRB)が2%の物価目標を達成できる水準で引き続き推移している。また、投入価格指数が20年10月以来の低水準に一段と低下したことは、今後数カ月の価格圧力が引き続き低水準にとどまることを示唆している」と述べた。

製造業PMIは22年9月以来の高水準となる51.5に上昇。1月は50.7だった。製造業の新規受注指数と雇用指数が上昇した一方、投入価格指数の上昇ペースは引き続き緩やかだった。

ウィリアムソン氏は「1月に比べ気象条件が良好だったため、出荷を巡る懸念が緩和し、サプライヤーの納期が全体的に改善され、工場の生産が促進された」と指摘。「在庫削減政策の広がりが薄れつつある兆しも生産を押し上げ、製造業者の今後1年の見通しに対する景況感を高水準で維持するのに役立った」とした。

サービス業PMIは1月の52.5から51.3に低下。新規受注、雇用、投入価格の各指数が全て低下した。

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