交通指導員ポン太30歳 富山・新庄安協、園児が誕生祝い

30歳の誕生日を祝福されるポン太=富山市の常盤台保育園

 タヌキの交通指導員「ポン太」の「満30歳の誕生日を祝う会」は22日、富山市の常盤台保育園で開かれた。年中・年長児84人が歌や合奏で感謝を伝え、30年間ポン太を務める県交通安全協会富山中央支部新庄地域支部長の堀田松一さん(74)は「交通事故に遭わないよう、元気に過ごしてください」と呼び掛けた。

 ポン太は県内で交通死亡事故が多く発生した1994年、事故抑止の思いを込めて誕生。新庄地区を中心に、富山市内各地で交通安全の普及啓発に努めた。

 祝う会では、橋森俊広富山中央署長、浅野丈晴市防災危機管理部次長があいさつし、富山市ファミリーパークのタヌキ仲間「里ノ助」がケーキを贈った。年長児42人が「小さな世界」などの合奏と、「世界中のこどもたちが」の替え歌を披露。「お誕生日おめでとう」と声を合わせた。

 タヌキの30歳は人間ならば300~400歳の「おじいちゃんポン太」。堀田さんは年内限りの引退を決めており、今後は、継承する若手の「お父さんポン太」に負けないように頑張っていくとお礼を述べた。

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