〈カターレ富山・J3〉クラブ挙げ「北陸元気に」 復興支援プロジェクト開始

ツエーゲン金沢とのスペシャルマッチで募金活動をするカターレの選手=18日、金沢ゴーゴーカレースタジアム

  ●選手、能登で活動 被災者を試合招待

 サッカーJ3・カターレ富山が能登半島地震の被災地復興支援プロジェクトを始める。選手が能登地域に赴いて高齢者や児童らと交流し、被災地域に住む家族をホーム戦に招待するなどの活動を展開する。「北陸を元気に!」を合言葉にクラブを挙げて取り組み、被災地を盛り上げ、継続的な防災意識の醸成にもつなげる。

 プロジェクトは大きく分けて四つを企画した。「キャラバン」として選手やクラブのトレーナーが高齢者や障がい者施設を訪ね、交流したり、健康体操をしたりする。選手が小学校で、サッカー教室や講演を通して、夢を持つ大切さを伝える計画もある。能登訪問は7月下旬から8月中旬のリーグ戦のない期間を予定する。

 「ホーム戦招待」は被災者の観戦やイベント参加の機会を用意。震災を風化させないため、被災地に向けた応援メッセージを大型ビジョンで放映する。「募金活動」として募金ブースを設け、「物産販売」は復興支援グッズの売り上げの一部を義援金に充て、被災地の特産品をカターレが買い取り試合会場で販売する。

 左伴繁雄社長は「被災地域に在するスポーツクラブとして、少しでも被災された皆さまに笑顔と安らぎをお届けできればとの思いで、支援活動を行っていく」としている。

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