福井県奥越に春を呼ぶ奇祭「勝山左義長まつり」は2月24、25日、福井県勝山市中心部で開かれる。今年は各区の「浮き太鼓」を披露する舞台となる櫓(やぐら)が全12区で設置されるなど4年ぶりに新型コロナウイルス禍前の形で通常開催する。市街地一帯にはカラフルな短冊が飾られ、まつりムードが高まっている。
まつりは300年以上の歴史があり、県無形民俗文化財に指定されている。まつりの実施主体となる市内13区のうち富田区は櫓を保有しておらず、残る12区は例年櫓を設置。新型コロナ対策で2021、22年は神事のみで、23年も規模を縮小していた。
24日は午後1時から立川区の一番太鼓で幕開け。これを合図に、各区の櫓でも一斉におはやしが始まる。最終日の25日は、子どもばやしコンクールがあり、児童のかわいらしい演奏が各区で楽しめる。フィナーレを飾るどんど焼きは同日午後8時から、九頭竜川河川敷の弁天緑地で行われる。
両日とも各区に世相を風刺した川柳と絵を組み合わせた絵あんどんのほか、生活用品を使った作り物が展示される。
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駐車場は市役所、市体育館ジオアリーナなどにあり、えちぜん鉄道勝山駅と会場を結ぶ無料シャトルバスも運行される。まつりの問い合わせは実行委事務局(市未来創造課)=電話0779-88-8114。