セルティックGKジョー・ハート、今季で現役引退を発表…元マンチェスター・シティの名守護神

スコティッシュ・プレミアシップのセルティックFCは、「元イングランド代表GKジョー・ハートが今季限りで現役引退する」と公式発表した。

ジョー・ハートは1987年生まれの36歳。シュルーズベリー・タウンの下部組織で育ち、10代でトップチームに定着したあと、19歳でマンチェスター・シティに引き抜かれたゴールキーパーだ。

その後マンチェスター・シティでレギュラーを確保して長く活躍したが、ジョゼップ・グアルディオラ監督の就任からは出場機会が減少し、トリノやウェストハム、バーンリー、トッテナムと所属してから2021年にセルティックと契約した。

すでに30代なかばに差し掛かっていたものの、スコットランドでは初年度からレギュラーとしてゴールマウスを守り、2連覇に大きく貢献している。

そんな彼は22日にセルティックの公式TVとSNSで今季限りでの現役引退を発表しており、その理由について以下のように話していた。

「6月でプロサッカー選手としてのキャリアを終えるというメッセージを伝えたくてここに来たよ。これは僕がしばらく考えていたことだ。時期として正しいか間違っているかは関係なくね。

このチームの方針として、フットボールクラブとしての活動に対して多くの心と魂が注がれている。

そのクラブの計画や会議で話されている内容を考えれば、明らかに来季のゴールキーパーのポジションについては議論が行われているはずだ。

だから僕は考えた。ブレンダン・ロジャーズ監督らにメッセージを伝え、話さなければならない議題を一つテーブルの上から取り除くことが重要になるだろうとね。

来季は、僕は絶対にいない。それを決めたかった。そうすれば、その理由について話し合ってから前に進み出すことができる。

現時点で僕はとてもいい状態にあると感じている。試合の当日に自分自身を可能な限り高いレベルに保つため、できるだけの手段を講じてきた。

試合の日が来ると本当にピークに達することができる。でも時間は過ぎていくものだし、自分の身体がダメになるまで酷使したくはない。それがキーになった事実で、僕はフィニッシュラインを超えたんだと思った」

また、セルティックを率いているブレンダン・ロジャーズ監督は公式サイトで以下のようにメッセージを送っている。

「ジョーは驚異的なキャリアを享受してきた人物だ。夏にサッカー選手を引退したら、ピッチに彼がいないことを寂しく思うだろう。

彼がサッカー界で成し遂げてきた全てのことについていえば、それは多大な称賛と祝福に値するものだ。セルティックにとってももちろんだが、国内外の最高レベルのサッカーにおいて素晴らしい人材だった。

しかしそれ以上に、彼は素晴らしい人間であり、一緒に仕事をすることができて本当に良かった。キャリアを通じて見事なチームメイトであり、全力を尽くす選手だったと知っている。彼の毎日の労働倫理は、サッカー界全ての人にとっての模範だ。

ピッチ上では大きな損失になるだろうが、彼が何らかの形でサッカーに残ることは分かっているよ。このスポーツは彼の人生の一部であるからね。彼が今後何をするにしても、クラブの全員が最高の成功を願っていると思うよ。

ジョーがこの発表をしたこと、クラブとファンに将来を明確にしたワケを完全に理解しているし、尊重したい。

それでも彼は今までのように激しく、献身的に、そして意欲を持って今シーズン終了まで働き続けてくれるだろうと分かっているよ」

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マンチェスター・シティで守護神を務めた選手でありながら、グアルディオラ監督とプレースタイルが合わず、レギュラーからサードの立場に急転落したという経験を持っているジョー・ハート。

波乱万丈のサッカー人生を優勝で締めくくることができるだろうか。セルティックは現在スコティッシュ・プレミアシップで2位となっており、首位のグラスゴー・レンジャーズまでは2ポイント差の状態である。

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