ダ・カーポ50周年コンサート会場で募金 能登地震被災地へ「気持ちをしっかり届けたい」

能登半島地震の被災地支援のため、募金を呼びかけた笠松さん(左端)ら=22日午後、県総合文化センター

 能登半島地震の被災地を応援しようと、県総合文化センターで22日に開かれた本県ゆかりの夫婦デュオ「ダ・カーポ」のデビュー50周年記念コンサート会場で、募金活動が行われた。本県の石川県人会関係者が企画した。ダ・カーポの2人は「歌を通して元気を届けられたら」と話した。

 コンサートを主催するダ・カーポの会の笠松征司(かさまつせいじ)代表(85)=宇都宮市=は金沢市出身。石川県人会副会長でもあり、「少しでも故郷のために活動したい」と募金を発案した。ダ・カーポも賛同し、会場で販売したグッズの売り上げの一部を寄付したいと申し出があった。

 サブホールでのコンサートでは、本県ゆかりの野口雨情(のぐちうじょう)の童謡などを披露。約400人が楽しんだ。終了後、ダ・カーポの会メンバーらが募金箱を手に協力を呼びかけると、多くの人が応じた。

 募金とグッズの売り上げの一部で計約20万円が集まった。県人会の増森弘明(ますもりひろあき)会長(67)は「皆さんの気持ちをしっかり被災地に届けたい」と感謝した。

 ダ・カーポの榊原(さかきばら)まさとしさん(74)、佐野市出身の広子(ひろこ)さん(73)夫妻は取材に、「ファンクラブの方にも被災した人がいる。力になれる機会をいただけてありがたい」と話した。

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