小1が祖父母に送ったカマキリのちぎり絵、全国最優秀賞に 「じいじはお空に行ったけど、これからもお手紙書くね」

(上)カマキリを捕まえた喜びをちぎり絵で表現した宮島楓汰さんのはがき

 【豊見城】豊見城市立とよみ小学校1年の宮島楓汰さんが「はがきでコミュニケーション全国発表大会」(主催・日本郵便)の小学校低学年の部で最優秀賞に輝いた。18日、オンラインで開かれた表彰式で宮島さんは「初めて捕まえたカマキリを見てもらいたくてちぎり絵をおじいちゃん、おばあちゃんに送った。受賞できてうれしい」と喜びを語った。(南部報道部・又吉健次)

 心温まる、はがきでのやりとりを表彰する大会には全国の小学生から1485点の応募があった。四国・九州・沖縄でつくるEブロック低学年の部には56点が寄せられ、宮島さんが最優秀賞に選ばれた。

 宮島さんは昨年夏、沖縄空手会館での虫捕りで初めて捕まえたカマキリをちぎり絵で表現し「うれしかったよ」と書き添えた。都内に住む祖父の栄一さん=享年84、祖母和子さん(81)から「とってもじょうずにできていましたね」と喜ぶ返信を合わせて作品として応募した。栄一さんはやりとりの2カ月後に亡くなった。

 表彰式で宮島さんは「カマキリを捕まえている子に憧れていたのですごくうれしくて、おじいちゃん、おばあちゃんに教えてあげたいとお手紙を書いた」と経緯を説明。祖父母に「一生懸命作った絵をほめてもらってうれしかった。じいじはお空に行ったけど、これからもお手紙を書くね。ずっと大好きだよ」と語りかけていた。

(下)宮島楓汰さん
孫のはがきを喜ぶ祖父母からの返信

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