挑戦者の圧倒的優位の予想が伝えられている。
２月24日に東京・両国国技館でボクシングWBC世界バンタム級のベルトに挑む中谷潤人（M・T）の前評判が高い。階級転向後初戦にもかかわらず、王者であるアレハンドロ・サンティアゴ（メキシコ）と互角以上の戦いを展開すると、海外メディアが報じている。
米スポーツサイト『SportingNews』は決戦が目前となった２月22日、特集記事の中でこの対戦を展望。海外ベッティングサイトの予想なども紹介しており、その中では日本人挑戦者の優位を論じる言葉が並んでいる。
トピック冒頭では、「ナカタニ（26勝0敗19KO）はすでにフライ級とスーパーフライ級で世界タイトルを獲得している。26歳のサウスポーは３年半で３階級目となるが、圧倒的な勝利で彼が切望する統一戦への扉が開く可能性がある」として、すでにこの試合後のプランにも言及しており、「ナカタニは絶対的な全盛期であり、今回は多くのアドバンテージがある」と主張。同メディアは、身長やリーチの体格差で中谷が上回っていることを説明しながら、「サウスポーで雷のようなパンチを武器とし、ホームアドバンテージもある」と指摘。
一方で、ベルト防衛を目指すサンティアゴには、ノニト・ドネア（フィリピン）を下してタイトルを獲得した経緯に触れ、「ドネアを相手に見事なパフォーマンスを見せて王者となったが、その勝利にはタイミングが大きく関係していた。“フィリピンの閃光”は40歳であり、彼は衰えつつある」と振り返った。加えて今回の対戦についても、「ディフェンディング・チャンピオンにとって、このミッションはこれ以上ないほど難しい」として、サンティアゴに対し、敗色濃厚と見通している。
そして、トピックで紹介されている、海外でのベッティングでも中谷優位との内容となっており、王者が「アンダードッグ」と位置付けられており、同メディアもこの試合の結果について、「サンティアゴのようなタフな“メキシカン・ウォリアー”が距離を取り続ける可能性もないわけではない。しかし、ナカタニが終盤までに勝負を決め、３階級制覇を達成するような気がしてならない」と見込みを示した。
トピックでは他にも、「ナカタニのパンチがいかに破壊的であるかは周知の通り」などとも綴られている。やはり、今回の一戦では、26歳のサウスポーが３本目のベルトを巻く可能性が高いと言えるかもしれない。
構成●THE DIGEST編集部
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