レッドブルF1代表、進行中の内部調査について問われるも「プロセスや期間については自由にコメントできない」

 レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、バーレーンに到着して以来初めてチームの公式ユニフォームを着用し、緊迫した記者会見に臨んだが、レッドブルが現在行っている調査についてコメントすることを拒否した。それまでホーナーは私服を着てテストを監督していたが、彼が2005年の初めにレッドブル・レーシングに加入して以来、それは非常に稀なことだった。

 ホーナーは、彼の疑惑の行為についての調査が自身とチームの気を散らすものであったことをRB20の発表会で認めていたが、彼は状況に変化があったのか、それともチーム代表としての活動を続ける能力に調査が影響を及ぼしているのか、説明することを拒否した。

「本当に申し訳ないが、プロセスや期間についてはコメントできない。誰もができるだけ早く結論を出したいと思っているのは明らかだが、私はそのプロセスについて自由にコメントすることはできない」

 この件について迫られたホーナーは、レッドブルの広報担当者2名が彼のすべての言葉を熱心に聞いているなか、次のように述べた。

「ご存知のように、私が加わっているプロセスが進行中だ。私はそのプロセスの一部を担っているので、残念ながらコメントすることはできない」

クリスチャン・ホーナー代表(レッドブル)

 しかし驚いたことに、マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンは、レッドブルで現在進行中の調査について意見を述べるのを避けようとはしなかった。ホーナーが彼の左側のほんの数席先にいるのにだ。ブラウンは「申し立ては非常に深刻なものだ」と認め、続けてこう説明した。

「マクラーレンは、組織自体とマクラーレンのすべての男性と女性に最高水準を求めている。当然ながら多様性、平等性、包摂性は、我々、パートナー、そしてF1に関わるすべての人々にとって極めて重要なことだ」

「レッドブル・コーポレーションは調査を開始したようだ。FIAとF1が言ったように、非常に透明性の高い方法で対応がなされることを我々は望んでいるし、当然そうなると考えている。迅速に対応が行われる必要がある。これは現時点でF1が望んでいる、または必要としているタイプのトップ記事ではないと私は考えているからだ」

「適切に処理されていることに疑いの余地がまったくなく、透明性のあるやり方で対処されることが重要だと思う。そして、結論が何であれ、その結論は適切で透明な方法で扱われるということだ」

2024年F1バーレーンテスト2日目 FIA会見 左からザク・ブラウン(マクラーレン・レーシングCEO)、ブルーノ・ファミン代表(アルピーヌ)、ローレン・メキース代表(レーシング・ブルズ)、アレッサンドロ・アルンニ・ブラービ代表(ステーク)、クリスチャン・ホーナー代表(レッドブル)

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