「色々な想いが入り混じっています」湘南MF平岡大陽が開幕戦への高揚感を明かす。パリ五輪にも言及「強く意識しすぎない」

2月24日、湘南ベルマーレはJ1第1節で川崎フロンターレと戦う。

2024年シーズンの開幕戦。21年9月に山口智監督が就任して以降、上位進出を目標に掲げながら残留争いを演じてきた湘南にとって、今年こそはサポーターに進化した姿を見せたい1年だと言えるだろう。

鍵を握るのはMFの平岡大陽だ。チーム内でサイドボランチと称されるインサイドハーフのポジションで着実に成長を見せる高卒4年目の背番号13は、背後へのランと猛烈なハイプレスを繰り返せる豊富な運動量で、攻守に欠かせない存在になりつつある。

平岡は開幕戦への高揚感を次のように明かす。

「長いシーズンが始まるワクワク感と、どんな1年になるのか、どんな開幕戦になるのかというドキドキ感。色々な想いが入り混じっています。

チームとしては昨年からの上積みがありますし、始動から指宿キャンプも含めた約1か月間で理解を深められた手応えも感じています。個人としても、練習試合で自信になるようなプレーを出せたので、試合でも見せられれば」

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また、今季はパリ五輪も控えている。21歳の平岡はコンスタントに世代別代表に選出されているわけではないが、今季序盤の出来次第では、十分に選ばれる可能性もあるだろう。

ただ、本人はパリ五輪を「強く意識しすぎない」ようにしているという。

「今まで3シーズンを戦ってきて、少しずつ成長できていると実感していますが、今年はさらに飛躍したい。だだ、パリ五輪があるから、というわけではないんです。

五輪について、周りからすごく言われますけど、自分の中ではあまり意識しすぎているわけではない。まずは湘南のためにピッチで戦って、そこでのプレーが評価されれば五輪にも選ばれる。目の前のことにフォーカスしてやっていきたいですし、今はそれが開幕戦です」

平岡が言うように、湘南で結果を示し、チームの順位を引き上げる活躍を見せられれば、U-23日本代表の指揮を執る大岩剛監督の目にも留まるはずだ。

まずは本人がこだわる「ゴールに向かうプレー」を開幕戦から発揮し、内容だけでなく、数字の面でもインパクトを残したい。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)

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