「四国が持つこの偉大な遺産を改めて認識」 歩いて四国遍路の道を点検 「おもてなし遍路道ウォーク」(愛媛)

3連休初日の23日四国遍路の世界遺産登録に向けた機運を高めようと、四国4県で一斉に遍路道でのウォーキングイベントが開かれました。

23日は四国4県で過去最多となる9300人余りが参加しおよそ1200キロに渡る遍路道を105の区間に分かれて歩きました。

このうち愛媛松山市ではおよそ100人の参加者が、市内御幸の一草庵から52番札所の太山寺へと向かいました。

「おもてなし遍路道ウォーク」と銘打ったこのイベントは、遍路道の安全を確めるとともに四国遍路の世界遺産登録への機運を高めようと2016年から行われていて、参加者はお揃いのタオルを首に巻き、遍路道に落ちているごみを拾いながら歩みを進めていました。

(四国家サポーターズクラブ・内田謙介共同代表)
「四国が持つこの偉大な遺産を改めて認識するそういったことがゆくゆくは世界遺産への機運醸成にも繋がると思っています」

また、お隣の高知県では雨が降る中、山に設けられた遍路道を参加者が慎重に進み、31番札所の竹林寺に到着しました。
この後、温かい飲み物などがふるまわれ、四国遍路のお接待文化を体験していました。
(四国遍路世界遺産登録推進協議会・佐伯勇人会長)
「地域の人たちがこの四国遍路を四国の宝としてこれから末永く残していくことに一番大きな目標がある」

イベントで見つかった遍路道の改善点などは今後、四国遍路世界遺産登録推進協議会に報告する予定だということです。

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