札幌出身の北青鵬 暴力行為で引退へ 市民に驚きと戸惑い

後輩力士への暴力行為が判明した札幌出身の幕内力士・北青鵬が日本相撲協会に引退届を提出し受理されました。地元・札幌では市民からは驚きや戸惑いの声が聞かれました。

北青鵬はモンゴル生まれで札幌育ちの22歳。小学生の時に札幌の少年団で相撲を始めました。昨年3月には新入幕を果たし、身長2メートルを超える体格を生かして昨年9月の秋場所では優勝争いにも加わるなど将来を期待されていました。

しかし、協会のコンプライアンス委員会は、北青鵬が日常的に後輩力士を殴るなどの暴力行為をしていたとして引退勧告の処分案をまとめていました。

地元出身力士の暴力行為による突然の引退にまちの人は。(報道で知ったという女性)「ちょっとビックリしました」(相撲ファンの男性)「なかなか素質のある大型力士だったので残念には思います」(親子連れ)「自分の子どもがされたら嫌ですね。ニュースで結構ひどいことしてたと聞いたので。引退はしょうがないのかな」

また、北青鵬の師匠で元横綱・白鵬の宮城野親方も弟子への監督責任を問い、協会の委員から最下位の年寄への2階級降格と報酬減額の処分が決まりました。相撲ファンの男性は「どんな場合でもスポーツの世界では暴力は許されないので。(親方も)弟子たちを仕切っている(立場)なのでね。処分を受け止めて、今後の指導に生かしていかないと」と話していました。

© テレビ北海道